遅咲きの恋
キミ。
黒板の右端に目をやる。
‘ 6月1日 ’
・・・・・・・マジか。
何も瑠李くんと進展がないまま2ヶ月過ぎたのか。
嘘だ・・・。
ねえ、作者さん。
これって何のプレイですか。
恋愛小説ってもっとこう・・・。
『あ、ご、ごめんなさい。』『ううん、大丈夫?はいこれ、落ちたよ?』『あ、ありがとう!』『ドキッ』
とか!
『うわ、雨降ってんじゃん!』『傘、一緒・・・入る?』『ドキッ』
とか!
『ねえ、誘ってんの?』『えっ、いやっ・・・んっ・・・。』
とか!
うわー変態。まじ変態。
いや、でもさ、そういうのが恋愛小説なんじゃないの?
何で私と瑠李くんとの間に何もないんですか!
少しくらいハプニングあってもいいじゃんかー!
ケーチ!ケーチ!バーカ!チービ!
・・・まじすか。