キスの意味
そんな私の様子を見て、尚子さんは、ペロッと舌を出した。

「なんてね」

かっ、可愛い・・・尚子さんのその表情、キュン！ときちゃいました！

すっとした鼻筋に、小さめの唇。勝ち気そうなのに、可愛らしさもある。

厚くて、大きめな唇を気にしている私としては、うらやましい限りです。

「うちの会社の人達、よく飲むのよ。今日も、みんなガンガンいくと思う」

「はい」

「ガンガン飲んで、しっかり酔っぱらったオヤジ達を、確実に自宅まで送り届ける・・・それが、私達マネージャーに課せられたミッションよ!!」

ビシッ！と、人差し指で指される。

「・・・はい」

「そんな事!?て、思ったでしょ？」

尚子さんは、少し首をかしげる。

「そうです」とも言えず、私は、曖昧に笑う。
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