キスの意味
えっっ!?
幅の狭い階段に、両手で重いファイルを抱えて立つ私は、身動きできない。
私が言葉を発する前に、塚本さんが私の顔に「フッッ!」と強く息を吹きかける。
っっ!!??・・・
反射的に、ギュッと目をつぶる。
コンタクトは、風に弱いんです~!
何が起きたのか理解できずに混乱しているのに、「塚本さんの息、ミントの香りだ・・・」なんて、のんびり考えている自分もいる。
いつもポケットに、ミント味のタブレットを入れている塚本さん。
タバコを吸わないから、気分転換に、ちょこちょこ口にしているそうだ。
全く訳がわからず、力を込めてファイルを抱え、ギュッと目をつぶる私。
そんな私の耳元に、今度は塚本さんの甘く低い声が響く。
「今、突風が吹きました。何が起きるか、わからないね」
特別な事を言われた訳ではないのに、なぜ『甘い』と感じてしまったのだろう?
聞き慣れたはずの塚本さんの声が、普段と全然違って、私の中で響いた。
いつもより、熱く、濡れている・・・
幅の狭い階段に、両手で重いファイルを抱えて立つ私は、身動きできない。
私が言葉を発する前に、塚本さんが私の顔に「フッッ!」と強く息を吹きかける。
っっ!!??・・・
反射的に、ギュッと目をつぶる。
コンタクトは、風に弱いんです~!
何が起きたのか理解できずに混乱しているのに、「塚本さんの息、ミントの香りだ・・・」なんて、のんびり考えている自分もいる。
いつもポケットに、ミント味のタブレットを入れている塚本さん。
タバコを吸わないから、気分転換に、ちょこちょこ口にしているそうだ。
全く訳がわからず、力を込めてファイルを抱え、ギュッと目をつぶる私。
そんな私の耳元に、今度は塚本さんの甘く低い声が響く。
「今、突風が吹きました。何が起きるか、わからないね」
特別な事を言われた訳ではないのに、なぜ『甘い』と感じてしまったのだろう?
聞き慣れたはずの塚本さんの声が、普段と全然違って、私の中で響いた。
いつもより、熱く、濡れている・・・