キスの意味
この2人、先程からすれ違う女子の視線を、一人・・・2人占めにしている。
複数の女子だったら、何かを囁きあいながら見つめられ、一人でも、視線釘付け。
ポッと頬を赤くする女子もいる。
塚本さん一人でも『気になる男』なのに、藤田さんには、華があるから。
2人の周りだけ、なんか空気が違う。
そんな2人を、なぜか引き連れて歩いている( ように見えてしまう )、ちんちくりんの私。
女子達の熱い視線が、私で一瞬止まるのも、なぜか感じちゃうんだよな・・・
せめて、離れて歩いてほしい・・・そんな事を思っていたら、ようやく目的地である野球場に辿り着いた。
野球大会に招待されたチームが、様々なユニフォームで、それぞれに談笑している。
私は、自分のチームを探し、尚子さんの姿を発見した。
「尚子さ~ん!」
小走りで、尚子さんに駆け寄る。
「沙映!藤田さんと仲良しになったみたいだね」
「違います!塚本さんと2人がかりで、苛められてたんですぅ!」
唇を尖らして否定するが、尚子さんは笑っているだけだ。
「藤田・塚本を従えて登場なんて、さすが沙映ちゃん!」
肩をポン!と叩かれ、そんな事を囁いた高野主任。
複数の女子だったら、何かを囁きあいながら見つめられ、一人でも、視線釘付け。
ポッと頬を赤くする女子もいる。
塚本さん一人でも『気になる男』なのに、藤田さんには、華があるから。
2人の周りだけ、なんか空気が違う。
そんな2人を、なぜか引き連れて歩いている( ように見えてしまう )、ちんちくりんの私。
女子達の熱い視線が、私で一瞬止まるのも、なぜか感じちゃうんだよな・・・
せめて、離れて歩いてほしい・・・そんな事を思っていたら、ようやく目的地である野球場に辿り着いた。
野球大会に招待されたチームが、様々なユニフォームで、それぞれに談笑している。
私は、自分のチームを探し、尚子さんの姿を発見した。
「尚子さ~ん!」
小走りで、尚子さんに駆け寄る。
「沙映!藤田さんと仲良しになったみたいだね」
「違います!塚本さんと2人がかりで、苛められてたんですぅ!」
唇を尖らして否定するが、尚子さんは笑っているだけだ。
「藤田・塚本を従えて登場なんて、さすが沙映ちゃん!」
肩をポン!と叩かれ、そんな事を囁いた高野主任。