キスの意味
結局、私の話はそこで強制終了となってしまった。

その後も、中身のあるようなないような話をした。

頭の隅で、真尋と千晶の言葉が、ずっと引っかかってはいたが、2人との会話は楽しすぎて、ずっと笑っていた。


月曜日、祝日。

自宅で、洗濯や掃除をしながら、真尋と千晶に言われた事を考える。

宿題は出されたが、自分の中に溜まっていたものを吐き出せて、なんとなくスッキリしていた。

それにしても・・・

「告白しろ」とか「付き合え」とか、そんな事、できるはずないじゃん!

塚本さんは、白石さんと付き合ってるんだし、そもそも私は、塚本さんから見れば『恋愛対象外』なんだから・・・

私の気持ち・・・

塚本さんのあの『甘い攻撃』、あれをやめてほしい!塚本さんには白石さんがいるんだから。

うん、そうそう!私の気持ちは、これだ!もうあんな風にして、私を動揺させないでほしい。そういえば、この前は、塚本さんの「ニヤッ」がなかったな・・・なんでだろ?

自分の中の答えに行き着いて、私は、ほっとした。

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