キスの意味
約束の時間の10分くらい前に真尋が、5分くらい前に千晶が到着した。
それぞれの飲み物とケーキを注文する。注文したものが、テーブルに揃うまで「忙しい?」なんて、あたりさわりのない事を話した。
少しして、飲み物とケーキがテーブルに並ぶ。今日のケーキもおいしそう!いつもなら、グン!とテンションが上がるところだが、さすがに今日は・・・
ポットからカップに紅茶を注ぎ、口をつける。穏やかな香りと温かさに、ほっとする。
昨日、真尋に話した事、千晶にも話した方がいいのかな・・・そう思いながら、カップを置いて千晶を見ると、目が合う。
「わかってるよ」とでも言うように、千晶はゆっくりと頷いた。
「沙映はさ・・・」
コーヒーカップを手にしたまま、真尋が口を開く。
「つかもんが何を考えているのか、つかもんの気持ちがわからないんだよね?」
私は真尋を見て、うん、うんと頷く。
「相手の気持ちがわからないと、不安だもんね。でも・・・」
千晶が少し肩を竦めた後、私を真っ直ぐに見る。
「でも、沙映の気持ちはどうなの?」
えっ?・・・私の、気持ち・・・?
それぞれの飲み物とケーキを注文する。注文したものが、テーブルに揃うまで「忙しい?」なんて、あたりさわりのない事を話した。
少しして、飲み物とケーキがテーブルに並ぶ。今日のケーキもおいしそう!いつもなら、グン!とテンションが上がるところだが、さすがに今日は・・・
ポットからカップに紅茶を注ぎ、口をつける。穏やかな香りと温かさに、ほっとする。
昨日、真尋に話した事、千晶にも話した方がいいのかな・・・そう思いながら、カップを置いて千晶を見ると、目が合う。
「わかってるよ」とでも言うように、千晶はゆっくりと頷いた。
「沙映はさ・・・」
コーヒーカップを手にしたまま、真尋が口を開く。
「つかもんが何を考えているのか、つかもんの気持ちがわからないんだよね?」
私は真尋を見て、うん、うんと頷く。
「相手の気持ちがわからないと、不安だもんね。でも・・・」
千晶が少し肩を竦めた後、私を真っ直ぐに見る。
「でも、沙映の気持ちはどうなの?」
えっ?・・・私の、気持ち・・・?