出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-

プクッと、少し頬を膨らませた勇坂くん。

それをしただけで、回りの女の子は赤面させ目がハートになっている。

「ご、ごめんね。で、どうして此処へ?」

私は、勇坂くんを見つめた。

そんな、勇坂くんはふにゃっと笑い

「何言ってるんですか~。あの時、“また後でね!”って言いましたよぉ?」

え、嘘。

「あー、先輩っ!聞いてなかったんですね!」

「えっ、」

図星で、顔を伏せた。

「ご、ごめん……。」

すると、フフっ、と笑った勇坂くん。

「冗談です♪可愛い先輩を見れて良かったです。」

< 10 / 99 >

この作品をシェア

pagetop