出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
プクッと、少し頬を膨らませた勇坂くん。
それをしただけで、回りの女の子は赤面させ目がハートになっている。
「ご、ごめんね。で、どうして此処へ?」
私は、勇坂くんを見つめた。
そんな、勇坂くんはふにゃっと笑い
「何言ってるんですか~。あの時、“また後でね!”って言いましたよぉ?」
え、嘘。
「あー、先輩っ!聞いてなかったんですね!」
「えっ、」
図星で、顔を伏せた。
「ご、ごめん……。」
すると、フフっ、と笑った勇坂くん。
「冗談です♪可愛い先輩を見れて良かったです。」