出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-

と思いながらくだらない話を楽しくしていた。

「あ、先輩!ここですよ!」

そこは、結構大きなゲーセンだった。

「うわっ。近くにおっきいゲーセンあったんだ……。」

「ありゃ?知らなかったんですか?……結構有名なんですよぉ?」

ニヤリと、意地悪な笑みを見せた勇坂くん。

「ふ、フンッ!どーせ私は何も知らない馬鹿な子ですよーだ!」

「クスクス、嘘ですよ♪さー、中に入りましょぉ?」

むー。

私は、頬を膨らませた。

「勇坂くんの意地悪っ!」

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