出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
と、ゲームの方を見ると上手くぬいぐるみを掴んでいた。
「上手…………」
ポツリ、
そう呟くと同時にぬいぐるみが落ちた。
「はい、先輩!」
と、目の前にきたのはさっきのぬいぐるみ。
「本当に貰っていいの……?」
「はい!先輩の為に取ったんですから♪」
私は、ぬいぐるみをまじまじと見る。
可愛いし、私の為に取ってくれた喜びが重なって自然と頬が緩んだ。
私は、ギューッとぬいぐるみを抱き締めた。
「勇坂くん、ありがとう。」
「フフッ。いいえ♪」