出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
「え、だって…………」
勇坂くんが、呼んでいたのが定着しちゃって……。
「先輩、僕も下の名前で呼んでください……。」
ウルッと涙目で見てくる勇坂くん。
「う、ん。解った……。」
あまりの可愛さに、私は了承した。
「やったー!じゃあ、僕も先輩の言うこと聴きます!」
「え。」
言うこと……?
何だろ……。
「なんでもどうぞ!」
キラキラの笑顔で言ってくる勇……陽翔くん。
えっと……。
あっ。
「じゃあ……ため口でお願いします。」