出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
教室での習慣。-もう少ししたら夏休みですね。-
夏休み、遊びに行きませんか?
*瑠璃side*
陽翔くんと出会ってから約1ヶ月。
もう7月中旬だ。
ジリジリと日差しが強く私は顔を歪める。
「暑いよ……。」
登校している途中にポツリと呟いた。
私が通っている高校は、私の家から歩いて約15分程度。
だから、遅く家から出ても多少は遅れないのだが私は学校を一番乗りしたくて早めに家を出ている。
生徒がいない学校っていつもと違ってなんか好き……。
でも、こんな朝から暑いとは……。
矢駄なぁ。
そんなことを思いながらとぼとぼ歩いているといつの間にか学校に着いていた。
私は、担任の先生から許可を貰い学校の門の鍵を持っている。
「学校で、勉強した方が勉強がはかどるんですよ!」
と、言うと一回断られたが、
「じゃあ、先生は集中できないままダラダラと勉強をやらせるんですね?それで、テスト赤点になったら先生のせいですよ。」
と脅した。