出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
「そ、それよりもう少ししたら夏休みだね!」
由乃は、解りやすく話を逸らした。
「あっ!」
すると、陽翔くんは何かを思い出したような表情をした。
「先輩、夏休み一緒に遊びませんか?」
「え……?」
私は、息なりの言葉に驚く。
「瑠璃先輩、篠原先輩……ついでに野々宮先輩も。それか瑠璃先輩の家族さんも!」
「おい、ついでって……「うわぁ!楽しそうだね!」
渉が文句を言おうとした所を由乃が遮った。
あ、渉拗ねた……。