出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
ボッと、火を吹きそうなぐらい私の体は熱くなった。
「フフッ、先輩可愛いー。」
「か、可愛くないからっ!ほら、焼きそば買いに行こう!」
私は、陽翔くんの腕を軽く掴み引っ張る。
「照れちゃって可愛いな。」
……もう、知らないっ!
可愛いって言っても何も出てきませんよっ!
「う、五月蝿いっ!」
と、私はズンズン進む。
海の家が見えて、私は急いで歩く。
「おじさん!焼きそば2つください!」
「はいよー。」
おじさんは、たった今焼きそばを焼いている。
焼きそばソースの匂いが鼻をくすぐらせる。