出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
「まけてもらえて良かったね。」
私は、陽翔くんの方を見た。
「……全然良くない……。」
「え……?」
「可愛い先輩を見られちゃった……。」
ムッとして言った陽翔くん。
「可愛い先輩を見て良いのは僕だけなのに……。」
プクッと、頬を膨らませ怒っている。
「えっと……。」
これは、どうフォローすれば……。
「先輩、パーカー着て!」
「え!?」
ぱ、パーカー!?
私は突然言われたことに驚く。