出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
パーカーって、確かあっちだったよね?
「ほら、行こうっ!」
と、陽翔くんは私の手を掴み走っていく。
「うわっ!」
ビュンビュンと跳ばしていく陽翔くん。
私は、足がたまに浮かぶ。
「はぁ……はぁ……」
渉達の所についた頃には私は、肩で息をしていた。
「瑠璃、大丈夫か……?」
「うわっ、先輩、ごめんなさいー!」
「姉ちゃん、水いるか?」
3人が心配してくれる。
「だ、ゼー、大丈夫……。」