出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
ゼーゼー言いながら喋る私。
「姉ちゃん、はい。」
と、瑠希が水を渡してくれた。
「あ、りがとう。」
と、私はゴクゴクと飲む。
喉が潤い、乱れていた呼吸も落ち着いてきた。
「ふー。」
「先輩、本当にごめんなさい……。」
「いや、大丈夫だよ!」
シュンと眉を下げて謝ってくる。
私は慌てて励ます。
「本当……?」
わざとなのか、無意識なのか。
上目遣いで見てくる陽翔くん。