出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
と、心の中で拗ねてみる。
「何で、素っ気ないのよ……っ!」
私は、瑠希に聞いた。
「はぁ?」
だけど、瑠希はまだ素っ気なく返す……。
「だって、こっち向いてくれないし……。」
私は、顔を伏せた。
何か……いつも優しい弟が素っ気なくなったら不安になるんだもん……。
すると、瑠希は溜め息をついた。
なっ!
溜め息をつきたいのは、こっちだよ!
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