出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-

と、心の中で拗ねてみる。

「何で、素っ気ないのよ……っ!」

私は、瑠希に聞いた。

「はぁ?」

だけど、瑠希はまだ素っ気なく返す……。

「だって、こっち向いてくれないし……。」

私は、顔を伏せた。

何か……いつも優しい弟が素っ気なくなったら不安になるんだもん……。

すると、瑠希は溜め息をついた。

なっ!

溜め息をつきたいのは、こっちだよ!


< 82 / 99 >

この作品をシェア

pagetop