出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-

「どこに行ってたの?」

って、言われると共にチャイムがなったので昼休みに話すことに。

「後で、教えてね!」

そう言われて。

で、現在。

全部話しました。

「え、有名なの?」

由乃は、結構学校のことを知っている。

だから、有名な人なんてその人の体重まで知ってると思う。

「うん!……勇坂陽翔くん。高校1年生。

中学は、蘭雪中学。で、現在この学校で首席。」

蘭雪中学って、バスケと野球と女子バレーが有名な所だ。

って、首席!?

頭良いんだ……。

私は、由乃の情報を聞き驚く。

「中学生の頃は、色んな部活に行って助っ人として頼りにされていた。今は、助っ人なしで帰宅部。

愛くるしい笑顔と可愛い性格で、学校中の女子をメロメロに。

……完璧だよね……。」

確かに…………。

「私……そんな人に告白されたんだ。」

はぁ、とため息をつきボソッと呟いた。

由乃は、苦笑いしている。

と、その時。

「朝原せーんぱいっ♪」

男の子にしては、少しだけ高めの声が聞こえた。

呼ばれたので、ドアの方に行くとニコニコ笑顔の勇坂くんがいた。

「ゆ、勇坂くん!?何でここに!?」

私、クラス教えたっけ!?

「大分探しましたよ~、先輩!大変だったんですからね!」

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