出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-
って、言っても……。
「暑い……。」
ポツリ、と呟く。
「……姉ちゃん、だから海ん時、言ったのに……。」
と、瑠希は呆れていた。
「ムッ。
べ、別に暑くないし……!」
呆れられたのが、嫌で私は言い返した。
「嘘つき。」
すると、スポドリを投げた瑠希。
「わ、危なっ!」
私は、ギリギリの所で落としそうになりながらもキャッチした。
キンキンに冷えていたスポドリは、暑さを持った体に丁度良かった。