力都くんの恋事情。短編




その日は珍しく昼間に喧嘩に出かけた。



殴ってスッキリしたあと、返り血だらけの服で家に帰ろうとした。




ある、文房具店の前を通ると落ち葉を履いている女。


背丈はちっちゃいが大人の雰囲気がある綺麗な女だ。


俺は、つい長く見てしまった。







「あ、あの…。どうされました?」



俺の目を心配そうな顔で見る女。


帰り血だらけの手と服を見て驚いた顔をした少女は駆け足で家の中に入っていった。



人は外見で判断する。

そんなされたら、俺はいつまで経っても認められねぇ。

でも、いいんだ。

剛の子どもが14代目になればいい。




おれはどうせ…




また、あるきだした。





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