ひまわり
「いいよ」


素っ気なく先生が言うと、パッと席を立ってトイレに向かう。


遠いから、もう大変…


「ケホッケホッ…ッハァッ…」


だんだん苦しくなってく…


ガラガラ…


こんなときに限って…また、教室のドアが開いた。


「あ、加藤さん…って…大丈夫?」


「うんッケホッゲホッゲホッ…だいじょーぶ…ケホッ…」


「説得力ないね…トイレで良い?」


頷くと、桐生くんは私をおぶってトイレに走ってくれた。
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