私とメガネくんの秘密のレッスン
次の朝、
私は物凄い落ち込み様で教室に着いた。
「……最悪。」
目の下はクマだらけ。
結局昨日はお母さんの説教を
夜遅くまで聞くはめになってしまった。
おかげさまで私の顔は
死んだ魚のような顔をしていて
クラスメイトも唖然としている。
うん、さっきから視線が痛い。
でもその効果もあるのか、
誰も話し掛けようとはせず、
ただ見ているだけ。
この方が好都合だ。
今の私には明るく振る舞える体力もない。
だけど、
そんなことも気にせず話し掛けてくるのが…
「あっやの~!
朝からひっどい顔をしてるわね!」
私の親友の沢村琴乃。