私とメガネくんの秘密のレッスン
「全く…
話もしないで帰るだなんて。
僕が呼び出した意味、
ないじゃないですか。」
私の後ろに居るのは、
紛れもなく話したかった人で…
嬉しくて胸がジーンとする。
「…………白石くん?」
「はい、なんですか。」
後ろを振り返れば、
メガネを掛けた
いつもの白石くんが居て
「……白石くん。」
何だかほっとして
自然と笑顔になれる。
「全く…。
どれだけ僕を待たせる気です?
仮にも僕はあなたの先生ですよ?」
「ごめんね。
掃除当番で。
し、しかも学校では
同等だよ!」
「生意気なこと言うようになりましたね。
なら明日はもっとスパルタにします。」
「え…………?」
スパルタ?
この前よりも
厳しくと言うこと?
この前でも泣きそうだったのに……?
話せて嬉しいはずなのに
気持ちが沈んでいく。
また白石くんと話せなくなっちゃうかも。
すると…