私とメガネくんの秘密のレッスン



「………と言うのは冗談で…
 昨日は厳しくし過ぎました。
 すみませんでした。」



「え。」




白石くんが謝った?!





「色々事情がありまして…
 過剰に厳しくしてしまいました。
 あなたが落ち込んでるの理解していたのに
 フォローもせず……

 すみませんでした。」




頭を下げる白石くん。

わ、私ごときに頭を下げるのは
やめてーーー!




「わ、私こそごめんなさい!
 激しく落ち込んじゃって……!


 その…男の人が苦手で
 話した経験も少なかったから
 少し(だいぶ)ビビっちゃっただけなの!」




ひゃーーー!
どうか頭をあげてーーー!




「学校では話し掛けるなって
 言われてたから近付けないし……
 
 だけど白石くんから
 メッセージ貰ったとき嬉しかった!」



だから……




「だから、
 ありがとう!
 今こうして話せるの嬉しいの!」




「………。」




い、言えた…。

だいぶ急ぎ足になっちゃったけど、
言いたいことは全部言えた…。



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