私とメガネくんの秘密のレッスン



ショックを隠しきれずに居ると




「座ったらどうです?」



いつの間にか私から距離を置いていた彼は、
机をトントン叩きながら
座るよう促した。



私も導かれるがまま
イスに腰を下ろす。


目の前には綺麗な顔立ちの白石くん。

どうしていままで気が付かなかったのだろう?


メガネごしでもこんなにも
綺麗な顔立ちをしているのに
気付かないなんて馬鹿だ。



まぁこんな近くになることもなかったから致し方がない結果なのかもしれないけど…


あ、
でも白石くんって密かに人気はあるんだよね。

スラッとした身長にミステリアス感が
たまらないとかなんだとか…


あ、
でもそうなると顔立ちは入っていないのか…




うーんと考え込む。




「なに百面相してるんです?
 コロコロコロコロと…」



「え?!
………や、なんも……ないです……。」




こんなこと白石くんに聞いても
わかるわけないよね!


これは私のなかで課題だ!




心のなかで覚悟を決めて
少し強気な顔をする。

そう言えば喉が乾いてたんだった。



私はスクールバックから
お茶の入った魔法瓶を取り出して
一口含む。



今日はほうじ茶だ。




大好きなほうじ茶を飲んで
心も落ち着いたと思いきや…




「そう言えば
 "欲張り"ってなんのことです?」



「ぶはっ!」




ゴホゴホゴホっっ!

い、今その話をしますか??


白石くん、
タイミング悪すぎるよ…




「だ…大丈夫ですか?」



「だ…大丈夫。」




どうしてそんなこと覚えてるのー?!







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