私とメガネくんの秘密のレッスン


だけどあまりにもあいつが可愛くて
額にキスをしたり…
腕を掴んでしまったり…


確かに



「…キス。」



あれはまずかったかもしれない。



「キッ…キッ……キッ………!」



だけど俺、
可愛いとかお気に入りとかだと
とことん愛情を注いじゃうタイプなんだよな。

だってあいつ本当に可愛いし。



「…キッ、キス……」



それにちょっと近付いたり
からかうだけで顔真っ赤になるから
おかしいんだよな。

怯える感じも小動物みたいで
可愛くて仕方がない。



「…じゅ~ん~………」



あ、今あいつ転んだ。
本当にどんくさいやつだな。
あんなんで体育祭無事に終えられるのか?



「こらぁぁぁぁ!
 じゅーーーん!!」



「…なんだよ、うっせぇな。」



「うっせぇな。じゃないでしょ!」



「喚くな。
 うるさい。」



「喚きたくもなるよ!
 潤、俺怒るよ?」




怒る?
なんで俺がお前に怒られなきゃ
なんねぇんだ。






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