私とメガネくんの秘密のレッスン


「なんで
 目をそらすのですか?」



「~~~っ!」



やっぱ恥ずかしさが増して
白石くんを直視することは出来なかった。
それどころかわざとらしく
目線を外してしまったから
誤魔化すことも不可能。

…私、
本当にピンチ。


なんでかなぁ?
前はこんなことなかったのに…
だけどいつまでも
このままなわけはいかない。
白石くんに失礼だもん…


"白石くん"。
そう呼ぶだけ!


白石くん白石くん白石くん白石くん…



よし!



「……っしら…」



「鈴村さん。」



「うぇぇ?」



しっ、
白石くんに呼ばれた!

しかも変な声だしちゃったじゃん!



「あ…えと……」



なんでもっと普通に出来ないかな!



「鈴村さん。
 僕から質問しても
 いいでしょうか?」



「え…あっ、
 どうぞ!」



質問?
一体なんだろう?






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