私とメガネくんの秘密のレッスン


隼人に宣言して
自分でも"好き"って言う
気持ちに実感してからは
鈴村さんに会うのは初めてだ。

だから少なくとも緊張してる。



「鈴村さん。
 僕から質問しても
 いいでしょうか?」



「え…あっ、
 どうぞ!」



だからなのか…



「鈴村さん、
 図書館の日以来
 僕のこと避けてますよね?」



あからさまに避けられたりすると
こんな俺でも結構ショックだったりする。



「えっ…」



眉を下げて戸惑う彼女。
少なからず俺を避けていたことは
事実なようだ。



「学校で顔をあわせても
 白々しくそらしますよね。」



「えっと…」



確かに不埒なことをしたのは
この俺だけど



「あれ、なんなんですか。
 結構腸煮えくり返る思いを
 してるんですよね。」



「う"っ…」



かなり腹が立ってイライラする。
それに相手は俺の"好きなひと"。
余計に目に入るし、納得いかない。



「僕の質問は以上です。」



「っあ……えっと……」



だから教えて。
俺を避ける理由。





side 白石潤 end


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