私とメガネくんの秘密のレッスン
「あーぁ…
私も白石くんみたいな
秀才になりたかったな…。」
「な~に言ってるのよ!
秀才なんかになられたら
彩乃の可愛さが半減するからやめてよね!」
「可愛さ?
モテモテ女子に言われるとへこむよ…。」
「(無自覚…。)」
うん、
琴乃に言われちゃったら
素直に喜べないよ。
だって美人に言われるお世辞ほど
信用ならないでしょ?
って琴乃のことは信用してるけどさ!
「ま、
頑張るのよ?」
「うん…。」
チャイムがなって、
自分の席に戻っていった琴乃。
さ、
私も恥ずかしくないように
真面目に授業受けるかな!
教科書を並べてノートを広げる。
今日も頑張るぞ~!
………
そんな私を白石くんが
じっと見ていたなんて…
私は気付くこともなかった。