私のイジワル王子様
女の子に囲まれ騒がしい中、
俺は誰かからの視線を感じ振り返る

「…お前かよ」

俺は睨みつけてくる
坂下にゆっくりと近寄った。

「何だよ」

「…別に」

ぷいっとそっぽを向かれ、少しイラつく

「坂下さん、俺坂下さんに話あるんだよね」

周りに聞こえるくらいの大きい声で
話しかければ…
勢いよく俺の方を振り向く。

その顔があまりにもアホ面で…

「…ぷはっ」
俺は思わず素の笑いが出てしまった。
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