私のイジワル王子様
「教室に帰ったら質問攻めにあうんだろうな…」
ため息をつきドアノブを引っ張ると…

「おっせーよ」
壁にもたれかかってる小森くんがいた。

「帰ったんじゃなかったの?」

「いや、一緒に帰らねーと不自然じゃね?それに、ほら…女子とかすげーし」

素の笑顔で笑いかけてくれる小森に
少しの優しさを見せる小森に

不覚にも、ときめいてしまった。

「ほら、行くぞ」

グイッとかっこつけて私の手を引っ張るも
小森の顔は真っ赤になってて…

かわいいなあ…

なんて思ってしまった。
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