私のイジワル王子様
「え、ちょっと何で!?」

「坂下さんと望くんが手繋いでるの!?」

「望くん何で!?」

…うるさいな。

手を繋いだまま教室へ入ると
一気にこっちへと注目された。

「僕達付き合う事になったから♪」

いつもの営業スマイルで小森くんが答える

…何が”僕”よ。俺様のくせに。

私の心の声が聞こえたのか、

「お前話合わせねーと、めちゃくちゃにするぞ」

と、ニヒルな笑みを浮かべた。
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