私のイジワル王子様
「真冬、本当に望くんに言わなくていいの?」

「ん〜…」

ゆめが心配そうに顔を覗き込んでくる

今日の嫌がらせは、上履きが下駄箱から消えていた。

「彼女から頼られて迷惑な彼氏なんていないんだからね」

”本当の彼女”だったね…

ゆめには内緒のままだから、言えないけど

「一人で溜め込んじゃ駄目だからね?」

「うん!ゆめ、ありがとう」

「なんかあったら、私がやっつけるから!」
ゆめは、お姉さん系でストレートのロングが似合う。
いつも私の事を心配してくれる親友だ

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