私のイジワル王子様
「望が馬鹿すぎてあり得ない!」

バタバタと陽太がお店から出て行った。


「陽太が?真冬の事…」

「気づかなかった?」
コーヒーを飲みながら洸大が冷静に話す。

「多分あいつ、ずっと好きだったよ」

なんだよそれ…

「あいつに聞いたんだよ。告白しないの?って。そしたら、初めて望が本気で好きな奴だよ?応援するしかないでしょ!って言ってた」

陽太の気持ちなんて気づかなかった…
本当は気づかないフリをしていた。

「俺、馬鹿男だ…」

「早くしないと、陽太に持ってかれるよ?」
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