私のイジワル王子様
「は〜、とは言ってもな〜」

「何言ってるの?」

いつもの昼休み、いつもの真冬との時間。

「ん〜…悩み事」

あっそ、と言って向こうを見る真冬が…
俺のものにならねえかな。

グイッ!!!

「きゃっ」

この前みたいに抱きしめれば、
真冬は下を見下ろせば顔を真っ赤にして、俯く。

「俺だけ見ろよ」

「えっ、ちょっ、ん…」

顔を無理矢理上げ、勢いでキスしてしまった。
< 42 / 61 >

この作品をシェア

pagetop