私のイジワル王子様
キスをどんどん深くして、
真冬をチラッと見れば苦しそうにしてる

「…っ」

ゆっくり唇を離せばぶつかる視線

「最低…」

真冬は泣きながら屋上を出て行った。

「ちくしょー」

俺のものにならない焦りが、
俺のただのワガママで真冬を傷つけた。

「俺に惚れた?」

「私は大嫌い!」
いつもの会話を思い出す

「嫌いな奴からされたくねーよな…」

嫌われたかな…

どうしたらいいのか分からず、真冬を
追いかける事も出来ずただ突っ立つだけだった。
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