私のイジワル王子様
「もう嘘のカップルは終わり。陽太、すっげーいい奴だからさ!幸せにしてくれるよ」

「………」

何も言わずに真冬は俯く。

「俺のせいで嫌がらせとか…悪かったな」

立ち上がり、出口へと歩いた。

「じゃっ、何で…キスしたりしたの!?」

振り返れば泣きじゃくる真冬がいて…
今すぐ抱きしめたい。

俺には真冬を幸せにできねえよ…

ぐっと気持ちをこらえて
「ただの気まぐれだよ」
いつもの作り笑いで答えた。
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