闇に光あれ。〜愛されなかった総長。愛する偽りの心を持った黒猫。〜
四神連合会の真っ最中。
この会は半年に一度、四天王が集まって開く会だ。
「みんな、ほんに久しぶりやなぁ!」
一番うるさい総長が言う。
「ええ。」
唯一の女総長が言う。
「あ、あのぉ…。」
誰だこいつは。
「遼矢、こいつビビってんから睨むのやめたり。」
「この子は先月総長になった子よ。みんな、自己紹介から始めましょう。」
「玄武第1代総長、西山唯我(ユイガ)。よろしゅうたのみます。」
こいつはさっきのうるさいやつ。
「青龍第2代総長、木原凛花(リンカ)。よろしく。」
「白虎第三代総長。佐々木翔依(ショウイ)ですっ。よろしくお願いします。」
3代目か…。もうそんなに立ったか…?
「おい、遼矢。早く言えよ。」
笑顔でな。と俺に囁く唯我。捻り潰してやろうか?
「朱雀第一代総長。新崎遼矢だ。」
短い挨拶に不安を覚えたのか俺をちらちら見る。