闇に光あれ。〜愛されなかった総長。愛する偽りの心を持った黒猫。〜
『なんやぁ!遼矢やないか!』
黒い顔に真っ白な犬歯。
それとは対照的に目が可愛いほど垂れ目な唯我。
「お前、相変わらず暇人だな。」
『んなぁー?それは、心外やぁ!』
いちいち、語尾がうるさい。
「うるせぇ。」
俺が言うこと一個一個に反応する唯我はほおっておく。
『それよか、バイトはええんか?』
「大丈夫だ。同伴はないし。」
『ならええ。』
「お前、バイトは?」
『んー?俺は土曜日だけや』
「珍しいな。お前なら土曜日だけとは言わずに毎日でも通い詰めそうだが。」
『さすがに、そがいな事はできひん。俺、ただのバイトじゃけん』
??
コイツ、今、関西弁から外れたよな?
まぁ、このキャラを作ってるってことは知ってたが。。
『それより、あれや!光希!2週間も暴れてへん!どないしたんやろな。』
光希は今、俺と住んでる。
もし、これを言ったら。
驚いて目が飛び出るほどポカーンとしてそう。
「光希なぁ。本当にヤツは何者なんだろうな?」
『すべては闇の中っちゅうことかいな。』
「そうだな。」