闇に光あれ。〜愛されなかった総長。愛する偽りの心を持った黒猫。〜
それから、俺らチンピラ一斉駆逐の作戦を考えた。
最近、光希が現れないせいからか、四神連合の縄張りにどこの族かも分からない奴等がうろちょろしている。
気に食わねぇ。
珍しく唯我が話を逸らさなかったのでその話し合いもすべて終わった。
後はまともに四神連合会で話すだけか。
『やっと凛花に会えるっちゅーことか!』
「あぁ。そうだ。凛花にはお前から連絡しろ。俺は白虎の総長に連絡する。」
『だめやー!俺な、着信拒否されてんねん。』
「お前、凛花に何をした?」
『何もしてへんで。』
明らかにダメージを受けている様子の唯我。
「じゃぁ、お前が白虎の総長。俺が凛花だ。いいな?」
『わかった。』
「じゃあ、俺はバイトいく。じゃあな。」
単車の鍵をポケットに入れて、片手で仕事用のケータイで凛花の連絡先を探す。
プルルル、プルルル
『遼矢?珍しいわね。何?』
俺はチンピラ一斉駆逐の事を凛花に話し、通話を切る。
「大丈夫そうだな。」
同じく過去を抱えた仲間として、ソイツが乗り越えたってことは俺らの励みになる。