闇に光あれ。〜愛されなかった総長。愛する偽りの心を持った黒猫。〜
たしかに、光希の体はとても醜くかった。
だけど、そんな身体も美しいと思ってしまう俺は毒花に犯されたんだろう。
恐ろしく白く、恐ろしい色が点在するその身体に犯されたんだろう。
『お前も私の身体に狂ってみるか?』
片眉と口角を上げてニヤリと微笑む。
だけど、目は笑ってなくて、目の奥が鈍く光った。
「そう言うなら……。」
真っ白な腕を思いっきり引っ張る。
急な事に光希はあっけなく俺の腕に収まる。
驚いたのは一瞬。
次の瞬間には余裕そうに微笑んでいた。
光希の頬を撫で、顎を掴み上を向かせる。
真顔の光希の表情を見て、俺は告げた。
『俺はもう、狂っている……。
……今度はお前が俺に狂う番だ。』
優しくなんかしてやらない。
光希の唇を噛んで、隙をついて舌を絡ませる。