闇に光あれ。〜愛されなかった総長。愛する偽りの心を持った黒猫。〜
ピロン♪
俺の携帯に新着メールが入る。
[遼矢。緊急事態だ。
四神連合から送り出したスパイが気付かれた。
どこの組、族も四神連合を警戒して動きが活発だ。
玄武も幹部が袋叩きにあった。
お前も気を付けろ。
何かあったときのために、このメールはすぐに削除しろ。
唯我 ]
メールを削除したあと、唯我に電話を掛ける。
『遼矢!?メール見たんだな。ついさっき、連絡が来た。玄武に比べて少ないが青龍と白虎も被害を受けている。
敵は北から攻めてきているのを見ると<炎武組エンブグミ>が主となって動いている。』
「炎武だと?あそこは、危険だ。最北端の本部が乗り出してくる前に蹴りをつけるのが良案か。」
圧倒的な武力を持つ炎武組。
昭和時代に日本の最北端で最盛期を向かえたが、それ以降は人員も減り、武器の入手困難など、様々なことが重なって弱くなっていったチームだ。
それでも、各地域に伏兵が潜んでいて勢力を蓄えつつあるという情報も入っている。
今一番警戒すべき敵になる。