叶わない恋
少し女々しいところもあるが
いざとなるとかっこよく、
彼も長谷部さんに並ぶ美形だ。
絡み合う視線、
私の胸はドキッと音を立てた。
付き合っている訳ではない。
私が今は仕事に集中したい、と
断っているのだ。
そう思っているのは上辺だけで…
本当は少しでも彼を好きになれたら…
なんて思っている。
そんな時、
「藤沢」
また呼ばれた。
その声の主は長谷部さんだ。
「ちょっといいか?」
『はい。』