ろじうら喫茶 afterstory


「梨香さん……!」


グッと歯を食いしばって必死で足に力を入れると
竜二はフラフラになりながら再び走り出す。

暗闇が押し寄せる住宅街。

ほのかな街灯の灯りに照らされて、“あるもの”が竜二の目にとまった。


「…あれは…」


市営住宅が立ち並ぶ区画の空き地を利用して作られた小さな公園。

ジャングルジム、滑り台、ブランコ…
ハッとして竜二は走り出した。







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