聖なる夜に、幸せを。
「よ、夜浪さん…?」
「良いよ!
クリスマス空いているよ!」
彼氏なんていないし、お父さんもお母さんも毎年クリスマスには旅行行くもん。
それぐらい仲良いんだ、お父さんとお母さん。
私は毎年近くに住むお祖母ちゃんの家に行っていたんだ。
でも今年はお祖母ちゃんもお友達とクリスマスパーティーで遅くなるって言われて、クリスマスは1人で過ごすつもりだったから!
寂しくなるだろうなぁって思っていたのに、まさか三田くんと過ごせるなんて!
凄く嬉しい!!
「引き受けてくれるのか?」
「うんっ」
「本当に?ありがとう!」
ニコッと笑う三田くん。
この笑顔がクリスマスに見られると思うと、人生の中で1番幸せなクリスマスになるかもっ。
「家どこ?」
「え?」
「クリスマス当日迎えに行くよ。
夜だから、女の子1人じゃ危ないし。
俺これでも護身術は習っているんだ」
そうなんだ!
「そうだ。
1つ忠告があるんだ」
忠告?