聖なる夜に、幸せを。
連れて来られたのは、まぁベタな体育館裏。
他に場所ないのかねぇ?
「夜浪さん。
何で三田くんと仲良くしているの?
三田くんの彼女はあたしよ?」
…はい?
「錦さん、三田くんの彼女なの?」
「ええ。
それなのに、何故夜浪さんが三田くんと仲良くしているの?」
驚き。
三田くん彼女いたんだ。
しかも錦さんだなんて。
…正直言って合わなさそうだけど。
「昨日何話したの?」
「昨日…」
あ、サンタクロースのパートナーの話だ。
でも、言えないや。
条件って言っていたもんね。
「内緒だよ」
「内緒?
彼女のあたしに、内緒が通じると思っているの?」
「思ってはいないけど。
内緒だから…」
「教えなさい。
教えないと、ヒドいことするわよ。
脅しじゃないからね」