聖なる夜に、幸せを。
どういうこと?
三田くんは私と仕事をするんじゃないの?
昨日の話は全て嘘?
「夜浪さん!?待ちなさい!夜浪さん!!」
私は叫ぶ錦さんを置き、走り出す。
錦さんもとりまきたちも追ってこなかった。
「三田くんは!?」
教室に全速力で向かい、カイロをさすっていた夏ちゃんに話しかける。
「三田?
あぁ、聖奈が錦たちに連れて行かれたことを話したら、聖奈を探しに行ったわよ?」
「私をっ…?」
「うん」
私は再び教室を出た。
授業が始まることを伝えるチャイムが鳴るけど、無視して走りまわる。
「三田くん!」
「夜浪さんっ…」
再び体育館裏へ向かうと、錦さんたちの代わりに、三田くんがいた。
「夜浪さん!無事だったんだね!?」
私の元へ来る三田くん。
ギュッ
え?