聖なる夜に、幸せを。
「三田くん…?」
私は痛む頬をおさえる。
錦さん華奢なのに、力結構あるんだ。
「錦さん、説明して。
俺が錦さんの彼氏って、どういうこと?
俺彼女なんていないけど」
はい?
三田くんの発言に、私は目を点にした。
「…好きなのよ。
あたし…三田くんのこと……」
錦さんは顔を熟したトマトのように真っ赤にしながら、告白する。
錦さん、三田くんの彼女じゃないのに、私に彼女だ発言していたの!?
錦さんのついた凄い嘘に、私は頬の痛みを忘れる。
「…ごめん。
俺、夜浪さんが好きだから。
錦さんの気持ちには…答えられない」
青い瞳を伏せながら、三田くんは言う。
…オレ、夜浪サンガ好キダカラ?
えええぇぇぇぇええ!?
三田くんが、私のこと!!??