聖なる夜に、幸せを。






憧れじゃない。

好きなんだって、気づけた。

その点に関しては、錦さんに感謝だな。




「私も…好き……」

「本当に?」

「うん。
元々は憧れだったの。
でも、錦さんに言われて、気が付けた。
三田くんのことが…好きって……」



言った瞬間、再び抱きしめられた。

三田くんの体温にホッとした。





「クリスマス、頑張ろうね」

「うん!」




そして私たちはキスを交わした。

ファーストキスで緊張したけど、甘かった。






クリスマスは、もうすぐだ。





私たちが、

聖なる夜に、

幸せを届けるから――――…。









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