聖なる夜に、幸せを。
4~私の決断~
☆☆☆
月日が経つのは早いもので。
「良かったわね聖奈。
明日はいよいよクリスマスよ」
なんと!
1週間だと思っていたクリスマスが、明日へと迫ってきていたのだ。
「…そぉだねぇ」
「どうしたのよ。
嬉しくないの?クリスマス」
「…嬉しいよぉ?」
「なら嬉しそうな顔しなさい。
クリスマスが来てほしくないって顔しているわよ」
「…もう少し長引いてくれないのかなぁ?」
「無理ね」
だよねぇ~…。
夏ちゃんは諦めたように溜息を吐いた。
「そういえば、この間聖奈がクリスマスの話の時、サンタクロースはいるって話したじゃない?
あたしあの時、思い出したことがあるのよね」
「思い出したこと?」
「ええ。
聖来さんそっくりのサンタクロースに」
「お姉ちゃんに?」
もしかして、トナイさんと一緒にサンタクロースをしていたのかな?
お姉ちゃんはトナイさんを一生愛すると誓ったみたいだし。